自由すぎるシングルファーザーの頭のなか

自由に生きる三姉妹のシングルファーザーの頭のなかがダダ漏れ。

仕事術2

ライフワークバランスという言葉が苦手だ。どちらかと言うと、積極的に公私混同したいと考えている。趣味で書いたプログラムやアプリが仕事につながるような感じ。趣味でつくっていたiPhoneアプリの開発が仕事になったこともあれば、実現できるか聞かれたシステムをすでに個人でつくって公開していたことから新規プロジェクトが立ち上がったこともあった。もちろん、メリハリをつけて遊ぶときは遊ぶでいいと思う。それでも、仕事と遊びは相反するものではないはずだという考え方は常にある。


ひとり親になる前から、会社員時代は定時で帰るのを心がけていた。定時になったらどんなに中途半端な状態で仕事が残っていても帰る。例えばプログラムのバグを修正しているとき。この修正まで終わらないと帰れないというふうに考える人も多いと思う。そこをあえて帰る。帰りの地下鉄のホームに向かいながらぼんやり考えていると、地下鉄が到着する頃には解決策を思いついている。翌朝、少し早めに出社して静かなオフィスでその解決策を実行する。そうすると、残業することなく仕事が終わっている。コツは、帰る直前に解決すべき問題について一旦整理しておくことだ。整理して頭に入れておけば、歩いている間になんとなく道筋が見えてくる。そうやって家族と過ごす時間を無理なく確保していた。


TODOリスト(やることリスト)はシンプルに管理している。オフィスにいる間に解決すべき課題はタスク管理ツールで誰もが見える形で公開している。日時が決まっている予定はGoogleカレンダーに登録している。TODOリストにはそれ以外のタスクが入っている。よくタスクを整理するタスクに追われている人がいるのだけど、TODOリストをシンプルに保っていればその必要がない。僕はClearというiPhoneMacで動くアプリを使っている。このアプリは優先度の設定というものが存在しない。タスクを上下に動かして、順番を決めるだけだ。人間はシングルタスクしかできないと考えているので、TODOリストは上から順に実行していくというのが自然だと思う。Clearというほとんど機能のないアプリは、この考え方にマッチしているので使い勝手がいい。


整理をするのが苦手だ。机の上が常に散らかっている。これを解決するために、ペーパーレス化を進めている。コピー用紙の裏紙にメモをとっていたのだが、これをiPad手書きメモアプリに変えた。もらった書類はスキャナでハードディスクに取り込むようにしている。残業も整理整頓もそうなのだけど、やりたくないことや苦手なことをしなければならない状況に自分を置かないというのが重要だ。


技術者なのでスキルアップというのはとくに意識するところだが、社内では上から数えたほうが早いほど年上になってしまった。若い技術者と真っ向勝負しても勝ち目がない。そこでちょっと考え方を変えてみる。レベル100の人がスキルアップして110になったとする。組織的には+10だ。僕は自分の専門スキルをアップするよりも、他のメンバーが+1するような働きかけをしたいと思っている。そうすると、オフィスに100人いるので、組織としては+100になる。そういう「座敷わらし的ポジション」を狙って、全社員に個人メルマガを投げつけたり、社内Facebookグループにポンポン記事を投げ込んだり、社内外問わずイベントを開催したりしている。