自由すぎるシングルファーザーの頭のなか

自由に生きる三姉妹のシングルファーザーの頭のなかがダダ漏れ。

シングルファーザーの子育て1

あまり怒ったり叱ったりしない。いったん厳密に「怒る」と「叱る」を区別して考えてみる。怒るというのは感情の高まりなのだけど、人間はそれを6秒間しか保持できないらしい。つまり、6秒経てば怒りの感情は覚める。だから、怒りそうになったら、心のなかで6数える。そうすると頭が冷静にはたらくようになる。


そこで、叱るかどうか考える。未来は予測できない。自分の常識は子どもたちの時代の常識ではない。いま自分が叱ろうとしていることは、本当に普遍的なんだろうか。そう考えると、叱ることはいまその瞬間の自己満足である気がしてくる。そうこうしていると、叱る機会は自然と減る。


子どもたちがイタズラをしている現場を目撃するのだけど、何も言わずに通り過ぎる。おもしろいもので、そうすると「パパなんで怒らないの!?」と子どもたちに驚かれる。うん。それ、別に怒るようなことじゃないから。そもそも、そんな一般常識なんかにとらわれないで欲しい。


ただし、何でもかんでも許しているかというとそんなことはない。大きな足音で歩くなど、まわりに住んでいる人たちが嫌な思いをするのはよくない。そういうときには「静かにしなさい」と言うかわりに「まわりに人が住んでるよね?」と問いかけるようにしている。そうすると、子どもたちも理解しているので、おとなしくしてくれる。


成長するにしたがってやらなくなるであろうことに関しては、叱らないことが多い。例えば壁に落書きをする。大人になっても落書きしているとは思えないので、それは放置している。まあ、商店街の落書きなんかをはじめたら注意すると思うけど。家の壁なんて汚しても敷金が返ってこなくなるだけなので、何も問題はない。逆に成長してもやり続けられたらすごいなと思うようなこともたくさんある。


そんな感じだから、子どもたちに対しては基本的にダメと言わない。僕は自分で自分に対してブレーキをかけてしまうところがあるので、ブレーキの壊れたクリエイターを見るとうらやましくなってしまう。だから子どもたちには、自分で自分にブレーキをかけない人間に育って欲しいと考えている。