自由すぎるシングルファーザーの頭のなか

自由に生きる三姉妹のシングルファーザーの頭のなかがダダ漏れ。

レールを外れるということ

新卒で入社した会社を辞めてフリーランスになったときに、レールを外れた感があった。けれども、考えてみれば自営業の家庭で育って自分も自営をはじめた人からすれば、レールを外れたたんて思ってもいないんだろう。よっぽど世の中の人とは違うことをしないとレールを外れたことにはならないのかもしれない。


「レールを外れる=就職しない生き方」みたいな風潮があるのが、なんだかなあと思う。レールを外れたい人たちのレールに乗ってる人たちを見ると、レールとか考えずに好きなことをやればいいのにとおせっかいな考えが浮かんできてしまう。就職していてもレールを外れる方法なんていくらでもあるんじゃないだろうか。


僕はまず見た目から(なにかの手違いで)金髪になっていて、サラリーマンとしてどうかという状態だ。これに安っぽいTシャツとジーンズ。そのうえ、いつも手ぶらで歩いている。この前ファーストフード店に行ったら、レジの男の子に「アルバイト募集してます!」と勧誘された。サラリーマンどころか、そもそも働いていると思われていないのだろうか。


会社の会議室に勝手に社外の人を呼んでイベントを開催する。社員を集めてオレのことをひたすらしゃべるというオレオレ・リサイタルを開催する。会社にピザを届けてもらって離婚1周年パーティーを開催する。マイクを買ってきて社員からゲストをつかまえて毎週トークイベントをやる。全社員にメルマガを送り付ける。残業や休日出勤はしない。自宅やカフェでで仕事をする。会社で決められたデザインと別デザインの名刺を自腹で印刷して使う。改名して会社のメアドを勝手に増やす。僕にお悩み相談できる福利厚生を勝手につくる。世の中であまり使われていないプログラミング言語を使って製品をつくる。社内に勝手にサーバーを立ち上げて自作の掲示板を設置する。月報の自由記述欄にぎっしりと書きたいことを書き尽くす。全社員に仕事とは関係ない2万字を超えるチーム週報を送り付ける。と一部を挙げてみるだけで、だいぶひどい感じだ。これも多様性を許容するすばらしい社風のおかげだ、と会社を褒めておくので大目に見てください。


だれが言ったか忘れたが「許可より謝罪」というのあるのだが、僕は完全にこのポリシーに則って行動している。事前に許可を取るよりも、勝手にやって、怒られたら謝罪する。いちおう大人なので、コンプライアンスとかいう言葉は聞いたことがあるので、そのへんは気をつけてやっている。それでも事前にあれこれ気にしすぎて何もできないよりも、思いついた瞬間の熱量が高いうちにやってしまったほうがいいと思う。


そんな感じで考えると、就職したら負け的な発想に固執する必要はない。どのような選択をしたとしても何らかの環境の中で活動していくわけで、そこからちょっと身を乗り出してみたらレールを外れたことになるんじゃないだろうか。そもそもレールを意識しないほうが、自由に生きられる気がする。